2008年10月25日〜26日  第17回萩・世田谷幕末維新祭り



年々、お祭りも規模が大きくなって周りは
人・人・人…の大繁盛です♪

今年は週間天気予報に雨マークがついていたので、当初は心配されたお祭りでしたが…なんてことはない!
秋晴れに薄曇、さわやかなお天気にたくさんのお客さまで賑わいました。
良かったぁ〜ヽ(^▽^@)ノ

萩&会津観光物産展・幕末維新ファン交流会・よさこい鳴子踊り・阿波踊り・大人御輿御輿・松陰ジャズ等など…






☆座・芝居屋さんグワィニャオンが贈る
・・・幕末野外劇・・・

〜野山獄に啼くホトトギス〜
† noyamagokunisaku hototogisu †

「一声をいかで忘れんほととぎす」



2003年江戸伝馬町で処刑された吉田松陰の恋人と言われる“高須久子の歌が刻まれたお茶碗”が萩で見つかった。
松陰の死から27年後に作られたものとみられる直径12.5cmの手びねりの茶碗には
「木のめつむ そてニおちくる 一聲ニ よをうち山の 本とゝき須(ホトトギス)かも」の歌が彫られていた。
折りしも松陰の門下生である伊藤博文が、初代内閣総理大臣に就任した翌年に作られたものであった。
久子は69歳になってもなお、松陰の生き方に尊敬の念を抱き、燃え尽きぬ想いをこの茶わんに託したのだった。
「木の芽を摘んでいると、樹上からホトトギスの一声が聞こえてきた。その声を聞くと松陰先生のことが思い出される」
実際に恋心が芽生えていたかは未だに謎とされているが、野山獄で出会った二人の間には
「志を持つものは皆、身分を超え為す事を為す」と言う身分制度を廃した考えでつながっていたようだ
 
作&演出/わたべみほ

出 演 者 の 皆 さ ん
吉田松陰;わたなべれいじ 弘中勝之進/田中新一 富永弥兵衛/山崎祐 吉村善作/小坂逸
ナレーション/坂口順子 福川犀之助/濱田嘉幸 政右衛門/小林寿美子 高須久子/渡部美穂


高須久子…明治まで野山獄(士分用)にいた女囚人 時は1854年、安政元年10月24日。吉田松陰は野山獄でひとまわりも年の違う女性高須久子と出会った 「何!黒船密航の大罪人!?」藩命でこの獄に送られる奴とはどんな男だ…獄内は松陰の噂が走る。
藩校の明倫館で講義もした学者先生らしい…しかも司獄官の福川は松陰を特別扱いしているらしいぞ。
どんな囚人が入ってくるのか噂が噂を呼ぶ!
「え?貴方が吉田松陰?角を生やした大男は?」
獄卒の政右衛門がイメージした囚人とは違った。
母より敷物、妹より昆布巻、叔父より砂糖と香煎と梅干と漬け菜、兄より筆と硯と机と書籍と熊の皮の差入れをお預かりしたので独房へお運びしました!
「国禁を犯してまで乗りたかった黒船は大きいのか?」囚人の弘中の問いかけに
「まるで山のようです。私は金子君と共にその目的のポーハタン号に向かって大嵐の中、漕ぎに漕ぎました。」
敵を学ばなければ日本国を守ることなど出来ません!己を磨いてこそ世界に勝てるのです。

松陰を慕い
共に日本国の為に異国の知識を得ようと奔走した
金子重之輔が岩倉獄で死んだ。
その死に対し、松陰を自分を責め、
同じ罪を犯したと言うのに中間と言う身分に為、
違う待遇を受けた現実に憤りを感じたのであった。


松陰は獄内で
金子重之輔を弔う句会を開く事を思いつくと同時に
囚人達にも金子の志高い思いを知ってもらおうと
司獄官の福川に頼み込む。
その願いが叶い、獄中句会が開かれる。
「吉田殿、悪いお知らせがあります。金子重之輔が岩倉獄でなくなりました。」
「なんだって!金子君が死んだ?金子く〜ん!(慟哭)」
高須もまた身分制度の世に怒りを感じていた。
「人が人に言われなき理由で差別されるなど、
今の世で私が一番嫌な事でございます。」

流れるような字体、
非凡の領域に達した方とお見受けします。
是非、富永先生に書の講座を開いて頂きたい。
by松陰の手紙をもらう富永。
句会で力を発揮したのは吉村だった!囚人たちひとりひとりには秀でたところがあった。それを引き出したのが松陰だった。獄は徐々に活気に溢れていった。
獄中教育がなされて初めて囚人は善人に転ずる・・・謂わば"牢獄を福堂とする事が必要だ"と考え始めた松陰。
 囚人達に元明倫館の教授吉田松陰の講義が受けられるよう、獄内で灯りを燈す事を重臣に掛け合った福川。 
「これで松陰先生も遅くまで仕事が出来ますね(笑) by政右衛門」
「志の大小などは牢獄の中も外も何の関係がありましょう。その場で為し得る事を為せば良いのです。 by松陰」 「私が野山獄に送られた理由は2つ。1つは藩士の妻が芸事にうつつを抜かした事。そしてもう1つは下層階級の三味線引きの男と懇意にしたからです。万人が平等に扱われてしかるべきなのに会話をする事さえも罪になり、その彼が極刑になるとは…。これで希望を持ち事にあたる勇気が持てましょうか by高須」
「至誠にして動かざる者は、未だこれ有らざるなり!」 至誠を貫けばこそ、いずれ自由で平等な国の訪れがあるでしょう。
・・・しかしそんな中、松陰に藩命が来た。「吉田松陰寅次郎、右の者12月15日をもって出獄とする。」・・・良かったではないか・・・寂しくなるのぉ。
「日本に起爆剤を与えるのは今だ!」と
弟子達に賛同を呼びかけた松陰だが、
江戸の高杉達は時期尚早であるとし、
今しばらく事の成り行きを見守る構えをとった。

松陰は壁に向かってわめき、食事もせず、
連日手紙を書き、悲嘆にくれる日々を続けていた。
が、ある時、無の境地に達した。
「草莽崛起」
それは権力も持たない庶民自らが、
無垢な志に目覚め行動を起こすと言う希望であった
「松陰先生が狂われた。朝廷の許しを得ないまま調印締結に踏みきった幕府の傍若無人な態度に、先生は怒りを抑えきれず武器弾薬を使い抵抗しようと、
藩に願い出たそうだ。こうなっては、先生を幕府から救う道はひとつ。再びここへ、入って頂く事だ。」
そして安政の大獄が始まった!
「無事に帰られることを祈っております。どうか私が縫いました手拭をお持ち下さい。道中惜しげもなくお使い頂ければ幸いです。 by高須」
「箱根山を越える時に君を想いて拭き清めん。 by松陰」
松陰の声を聞いたのはその日が最後だった。安政5年5月25日。降りしきる雨に濡れながら江戸送りの駕籠が獄を離れて行った・・・一枚の歌を残して・・・
私は待ちます!自由で平等な国の訪れを・・・ きっと、貴方様の志を受け継いで、必ずや皆が成し遂げてくれることでしょう。

ご来場頂いた多くのお客様、ありがとうございました!!




役者陣一同です♪写真の上にマウスをのせてみてね(^^)
協力:グワィニャオン、メザマシ団、劇団6.89、MK−Box、TAKE1、幕末維新祭り実行委員会



2008年9月28日  第18回しながわ宿場まつり

タイトル;「21世紀中年」 by MK−Box&スプーキーズ

坂本龍馬/増田大樹 近藤勇/濱田嘉幸 土方歳三/田仲孝史 沖田総司/渡部美穂 ケンジくん/佐藤誠
応援してくれた友人 レッド/加藤栄一郎 パープル/森川渚水 NA/落合悠莉 PA/小坂逸


あらすじ;21世紀から幕末の時代にタイムスリップしたケンジ少年。
彼は現代社会が悪へと染まっていく未来を過去に戻り、根本を変えようとした。
そこで彼は新撰組に追われる、坂本龍馬と出会う…。

ドラえもんのお面をかぶった浪人に「僕は2010年から来たケンジと言います!今は幕末?」と尋ねるケンジ。
しかし、そこへ新撰組が現れ、浪人に詰め寄る…「お前は土佐脱藩浪人坂本龍馬だな!」。
慌てて逃げる坂本に対し、沖田総司が斬りかかる!!
「ご存知、我ら新撰組だ!by近藤」「未来では大変なことがいます。力を貸してください!byケンジ」
「そうじゃ、皆が手をとり協力しなきゃならん。フリーな国を作るんじゃ。手を貸してくれ新撰組の皆!by龍馬」
…と、そこへ未来から2人の怪しい奴が現われた!! 「ケンジくん遊びましょう〜っ!」
「…君らは?」
「あたしらはお前の息子と娘だ!…おとうさん!…あんたは30年後の未来、悪の政治家になって世を乱してる!」
「いじめはやめろ!やるならワシをやれ!by龍馬」 しかし、、、龍馬はあっけなくやられてしまう。
そこで、新撰組が立ちがった!「ひとつ、人世の生き血をすすり・・・」?! そして死闘が繰り広げられる!
・・・新撰組対未来の若者☆激しい攻防戦が始まる・・・
そして一筋の光が・・・何が正しいか、正しくないかではなく、今を一生懸命に生きる。そこには悪も正義もない。

ご参加&お手伝い&応援頂いたお客様、皆々様
本日はありがとうございました!




薄曇の中、出店で賑わう街道を意気揚々と歩くパフォーマンスメンバーです!
茶屋娘の本部メンバー☆左から菅野直美さん・平塚純子さんです。


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